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動くけどそう動かすと壊れるんだよね。


動くけどそう動かすと壊れるんだよね。


猫腰痛


こんばんは



埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。



オリンピック日本メダルラッシュですね。。



始まると一斉にいろんな競技が同時に行われるので



どの競技をみればいいのか、何をやっているのか、



気がつかないで見逃してしまうこともあります。



いろいろな意見もあるようですが、



もう始まってしまってますからね。



とにかくどの選手の方々も成績というより大会、



競技ができる喜びを開放してよいお顔をされてるなという印象も



受けました。



ピークを合わせていく選手にとっては一年の延期は、悲喜こもごも



今回メダルを獲得される選手が次々出てきているのは、



制限された状態によって精神と肉体が目覚めてきたからなのかなと



感じています。







限界まで追い込むスポーツ選手、オリンピック選手の肉体、



動作、演技美しいですね。



でもそれは、必ずしも人間にとっての心地よさ、健康、快適とは



一致しないということを理解しておきたいものです。



体操の内村航平選手は、



長年の演技の疲労や無理が蓄積して痛み止めの注射を



打ちながらこのオリンピックへの練習に耐え大会出場を



決めたということを



知っている方も少なくないと思います。



道を究める、努力、切磋琢磨、艱難辛苦を乗り越える、



こうしたコトバがすぐに思い浮かぶのは、



いろいろな苦労を克服して結果をつかむことをほめたたえることが



日本人は好きなのかもしれません。



こうした辛い治療に耐えながらも練習を続けて結果を



得られるのは、小さい頃から厳しい練習を積み重ねてきた肉体だか



らともいえます。



もしオリンピックに影響を受けて



これから何かスポーツを始める方は



いきなり目標を高く設定するのではなく、



まず、楽しむところから始めてみてはと僕は感じてます。







というのも僕の所に



「先生、私ラジオ体操十何年、テレビ体操もやって、



 週二回はクラブで水泳していてね・・・・」



そんなちょっとアスリートみたいな自慢をされる方も



けっこうお見えになったりします。



『ちょっと 身体を倒して前屈してみてくれますか』



そんな僕の問いかけを待ってましたとばかり。



「どうです。手の平がぴったり床につきます!」



とさらにアピールしてくださいます。



僕は前にも書きましたが、



床に手が付くとかつかないとか



身体が柔らかいとか硬いとかを



あんまり実は重視していないんですね。



それよりその前屈の動きの中で、



どこが動いていてどこが動いていないか



どこが伸びてて、どこが伸びないか



そんなところをよく見ています。







それでも、ほめてあげないのも失礼ですね。



『○○さん。すごいですね。



 でもどこか辛い所はないですか? こことか?』



すると



「そうそう。先生、



 肩の下から腰のあたりがどうも突っ張って痛いんだよね。」



ヨガや太極拳、日舞いろんな運動体操をやられている方でも



そうとうの方でない限り、



自分の身体の動きの癖を取り切れていなかったり



またその体操やスポーツなりの独特の動きが逆に身体の偏り、



動きの癖を逆に作り出してしまっていることがあるものです。



それに気がつけずに年月を経て動きを重ねるほど



身体の歪みも蓄積してきます。



一般の方は、プロ選手と違って、



体操すること、スポーツをすること=身体にいい、健康にいい



と思われていますので、お手入れされていない方がほとんどです。



せいぜい、ストレッチや整理体操をしていれば



いいほうでしょうか。






お客様によく説明することですが、



『優秀なプロスポーツの選手はね。プレーする時間と同じくらい



 身体のケアをする時間をとってるんですよ。



 でも僕らは、彼らがプレーをしている時間しか



 見ていないでしょ。



 だから、一般の人は、



 ゴルフやっても、野球やっても、サッカーやっても



 ランニングしても、ウォーキングしても、泳いでも、



 たとえ体操をしても



 自分の身体をその後で整える、お手入れしている方なんてほとん



 どいないんですよ。



 体操だって身体を整えていると


 

 思っておられるかもしれないけれど



 人によっては、身体に合わない動きってあるんです。



 それをし続けていれば



 長年体操したたって、



 身体は整わないで歪んでいってしまうんですよ。』






そんなこと説明されたことがないから



ほとんどの方が目が点ですね。



そしてちょっと僕の療術を受けながら



身体の動きをつけていってもらいます。



ほとんどの方が初回から、人によっては三回くらいまでに、



長年悩まされていた痛みや動きづらさなど変化がでてくるので、



自分が身体によいと思っていたことが



実は身体の歪みをつくっていたことを



ちゃんと実感されます。



すると、これまで運動の強度や継続することを



誇りにしていた自分の意識に



変化が見えてこられるかたが出てきます。



運動やスポーツを楽しみながらも、



頻度を下げたり、強度を低くしたりして



自分の身体に歪みを蓄積されないように



気をつけられるようになります。



それは、その方が身体が楽で心地よいことの気持ちよさに



ちゃんと気がつけたからだと僕は思います。






『腕(手)上げてもらえますか?』



『しゃがんでもらえますか?』



『振り向いてもらえますか?』



『おへそのぞくように背中丸めてもらえますか?』



『天井見て背中そらしてもらえますか?』



『膝を抱えるようにしてお腹にちかづけてもらえますか?』



僕の療術の中では



様々な声掛けで身体に動きをつけていただきます。



でも、実はその一つ一つの動きに僕は正解って持ってないですね。



それは理想的な何か解を一つ持ってないということです。




手を上げるっていう例でいえば、



まあ上げられないから僕のところに来られるんですが



体操選手みたいに「シュッピーン」ってあげられる方もいますね。



耳にぴったり腕がついて着地したみたいに。(笑)



かと思えば、



ひじが曲がってあんまりやる気なさげにあげる方もいたり。



なんか仮面ライダーの「変ー身!」みたいに



ぐるっと横に無駄な動きをつけてあげられる方もいます。



どれがどれってさっき言ったように



僕はどれが正解ってないんですけど



どちらかというと一番最初の体操選手みたいな動きをつける方に



『そう動くんだけど、



 そう動かすと壊れる(痛みが出てくる)んだよねー』



なんて思っちゃったりもします。



解剖学の本などみているとその関節の可動域ってでてるんですね。




それを見てるとどの方もその範囲はだいたい動くようにできている


(奇形などがない場合)



それを頭に思い描いてしまうと、その動き方ができることと



生物的にそれが理想的な動きかということ考えずに



無自覚に取り入れてしまうんですね。



「そういう動きの方が、きれいに見えるから」



「そういう動きを学校や体操教室でみんな教えられたから」



「そうしないと(親に)怒られたからそうしていた」



感覚って必ずしも自分の身体の楽さ、



心地よさと結びついてないことが多いですね。



そうしてそれを続けてきた結果、



痛みや動きづらさに結びついていたなんてこと少なくないです。



「身体はそう動く、動けるけど、



 その動きが必ずしもその生体にとって正解、快とは限らない」



そんなことをオリンピック選手の素晴らしい演技、動きを見ていて



気がつかされたのでした。



でも、毎日鍛錬された肉体と研ぎ澄まされた精神が融合して



生み出される身体の動きの美しさに自分も感動させられています。



オリンピック選手方々をみられるのは幸せだなと感じています。



いつもお読みいただいてありがとうございます。