なおすのではなく、なおる。
こんばんは
埼玉県草加市稲荷の
和久屋おひさま整体院です。
梅雨はどこに行ってしまったのか、
埼玉県は真夏の日差しでした。
暑すぎると熱中症も心配ですが、
エアコンが効きすぎて
身体が冷えてしまって
身体に不要な痛みを出すことも
あります。
エアコンは適宜使用して
お水とミネラル分を補って
温かいお風呂に入りましょう。
前回も書きましたが、
先月から二回
身体開発のセミナーを
受けてきました。
お師匠さま以外の教えを
学ぶってほんとに久しぶりで
新鮮な気持ちになりました。
いままで自分がしてきたことの
積み重ねもあったからか
自分の視点とは違う見方で
感覚で感じていたことを
理屈に落とし込んでいただける
シンプルな法則だったので
自分の中にすぐになじんで
染み込んでいく感じがあり
とてもうれしくなりました。
家に帰ってきてからも
その喜び、うれしさが続いていたので
つい、教えていただいたことを
毎日繰り返し、繰り返し
身体に落とし込むために
続けていました。
特にことの初めには
身体に変化がすごく出る
場合があるので、
僕の場合は今回
長年のしびれに大きな変化が
出てきたので
うれしさからか
いつもの自分を少し
忘れていたのかもしれません。
いつのまにか
身体が求めているのではなく
脳が「もっと!もっと!」と
言っているコトバに飲まれて
しまっていたのかもしれません。
ちょっと度を超えて
教えていただいたこと
以上のことをやりすぎて
ついつい調子に乗って
しまったんですね。
やり始めて半月くらいして
突然、
なんでもなかった右腕の力が
急に抜けて入らなくなりました。
痛みはなく、違和感がちょっとあって
動きに少し制限があるのですが、
ある動きをするときに
左腕にくらべると筋力が
約20%くらいしか
発揮できない状態になりました。
左腕のしびれはほぼなくなり
痛みもなく、動きも正常、
力もいつも通りなのに
こんどは右腕に力が入りません。
筋肉がやせてなくなった
わけではないのに
ある位置に腕を持っていこうと
すると力が入りません。
「力が入らない」ことは
今までなかったことなので
ちょっと焦ります。
いろいろ調べてみました。
でも病的な症状とは
やはりどうも違うという
ことに落ち着いてきました。
(みなさんは病院に行って
ちゃんと調べてくださいね。)
冷静にこの半月を振り返って
教えていただいたことだけではなく
その方ができる身体の動きが
僕にはできないことがありました。
よくヨガや体操をする方から
聴くことですが、
「隣の人を見て、自分ができないと
ついつい、無理して、真似しようと
して身体痛くしちゃうんだよねー。」
『あー。僕もやっちゃったなー。』
その自分ができない動きを
無理にやろうとして
ゴリゴリゴリゴリ、
繰り返していました。
『あー、あれが悪かったんだなー』
『あれだけ
人には「直しにいったらだめだよー」と
言っているに、
自分を直しに行っていたよね。』
そんな反省とともに
『無理な動きが、神経を傷つけた?
でも痛みはない?
他の動きを余計に
負担していた筋肉がお休みして
使えていなかった筋肉を
再び使えるようになるために
準備をしている?
運動神経の繋ぎ直しみたいなことが
右腕でおきているのかもしれない。』
そんなことに気がついてきて
ようやく自分が落ち着いて
自分の身体と心を見つめることが
できてきました。
無理な動きはすぐに止めて
教えていただいたことも
一日おき、または
身体が望む時だけやることに
止めてみました。
さらに半月経って
制限も次第にとれてきて
左腕の力が右腕の75%まで
戻ってきました。
『あーやっぱり
人を直すことはできないし、
自分も自分(頭)で直すことは
できないから
身体の直す力(自然治癒力)に
お任せするしかないんだな』と
実感することができました。
「なおりたい、なおしたい」
そんな心のエゴを捨てて
身体に寄り添ってあげると
自然に身体は治癒力を発揮して
『なおすのではなく、なおる』
そんな奇跡の力を
ちゃんと見せてくださるのかも
しれません。
いつもお読みいただいて
ありがとうございます。
操体の自力自療から和久屋の相力想療へ
こんばんは
埼玉県草加市稲荷の
和久屋おひさま整体院です。
晴れて暑くなるとの予報だったのに
また曇って少し肌寒い関東地方です。
気温のアップダウンに
ついていけない方
痛みや動き辛さに悩まされている方
たくさんお見えになっています。
操体(そうたい)は
自力自療(じりきじりょう)を
その思想の根幹に据えています。
僕自身は、開業した頃は
自分の施術の勉強もかねて
リラクゼーションやもみほぐしの施術を
受けていたこともありました。
開業して一年足らずで
身体を壊し、
一時自分の首の付け根から
親指の先に痛みとしびれが出て
両腕を満足に挙げられなくなって
今の操体のお師匠様に
出会ってからは
お手合わせ以外に
他の方の施術を受けることは
なくなりました。
お師匠様にも
この状況ですから
一年半くらい
会えていないです。
それでも
自分の身体を自分で整えることを
実践してきたことで
自分の腕は
半年ほどで元のように
挙げられるようになりました。
しびれは左手の親指の先に残り
特に、毎朝ひげをそったり
歯ブラシをするときに
肩から親指の先に
しびれを感じるのは
天候や身体の具合によって
感じたり感じなかったり
あともう少しのところに
きているのかなと
最近感じていました。
先月くらいに
たまたまYOUTUBEで見ていた
整体師の方のセミナーに
参加したいとふと思いました。
この方は施術家向けではなく
一般の方向けに
身体のセミナーを主催されています。
なんとなく操体の考えに
近いと考えて参加させて
もらいました。
結果
ほんとシンプルなことだけで
身体が整うスイッチが
勝手に入ることに
改めて感動させられました。
操体も
ほんとに難しいことは
教えないんですが、
「感覚にしたがって」とか
「気持ちよいほうに」とか
今は、その感覚や
気持ちよさが
わからなくなって戸惑って
しまわれる方が多いんですね。
僕はずっと自分の知識や
考え方といったものを捨てて
感覚に注視し続けてきたので、
一人一人違う感覚の入口を
どこに合わせて差し上げるのか
迷いが出てきたのだと
感じていました。
特にこの二年で
自身の身体の変化が大きく
出てきたこともあって
自分のベンチマーク(指標)が
ずれてきていて
それがお客様にもわかりづらく
僕との距離ができてしまって
いたのだとも思います。
そのセミナーの主催者の方は
「生きるということは動くこと、
動くことは、歪みをつくること
原因はたくさんあるし
だから生きている間は
歪み続けるのだから
日々自分で整えることは
必要なこと」
そんな風に教えてくださいました。
僕もよくお客様に
「毎日すこしづつ、お手入れ」
とお伝えしていますが、
歪み(崩れ)をつくることで
動けるんですから
歪みができることは
生きることそのもので
悪いこと、悪じゃないんですね。
崩れたからといって
整えるのが難しかったら
人類はここまで
生き延びてないですから
整える方法は
本当にシンプルなはずです。
ただみんな忘れているだけです。
だから整える方法を覚え直して
自分で整えられるようになれば
操体の自力自療そのものです。
ただ自分だけで
やっていると
やっぱり独り善がりになるので
「家族や友人に伝えていきましょう。」
とそのセミナーの主催者の方は
伝えていらっしゃいました。
全然、隠そうとか
自分だけのためにするとか
そういう心がないようで
本当のことを伝えている方は
惜しみなく利他の精神に
あふれているなと
感動させられました。
僕も最初に操体に出会って
「人間は自らなおるように設計されている」
という橋本敬三医師の言葉に感動して、
お師匠さまも
「自分の痛みや動き辛さは
自分自身の学びのチャンスだよ」
と教えていただいたので、
とにかく自力自療を実践して
「なんとか自分だけでなおしてみせる」
この七年くらいで
意固地で笑えない
頑固な職人気質の
施術家にいつのまにか
なっていたのかもしれません。
そうしてがんばってきたのに
「もうこのしびれはなくならないかな?」
そんな弱気がココロの中に
見えてきたときに
この方に出会うことができました。
「もう一度素直になろうかな」
そうしてセミナーを受けて
一か月が過ぎましたが、
身体の準備も整っていたからか
歯磨き髭剃り時の
なくならないと思っていた
しびれを感じなくなりました。
ほんとにダメだと思ったときは
意固地、頑固にならずに
素直に人に助けを求めることが
大切だと改めて感じています。
操体は「自力自療」を理想として
いますが、僕の理想は
「相力想療(そうりきそうりょう)」
想い合う人同士が、寄り添い労りあって
力を合わせて身体と心が楽になれると
人はどんどん幸せを感じて
それを伝播していけると思っています。
「自分が笑えなくなったときは
誰かに笑わせてもらったら
いいのかな」
操体を通じてそんなことを
これからもお伝えしていきたいと
思い直せた出会いでした。
いつもお読みいただいて
ありがとうございます。