身体の動きとは相対的なもの。だから操体法?
こんにちは。
埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。
今週は、少しづつ梅雨らしくなってきました。
ただ、雨で蒸し暑いというよりかは、
むしろ気温が下がって、肌寒く感じます。
動くと汗をかくし、止まると身体が冷えて寒いので
衣服でこまめに調整したり、
寝る時も掛け布団を足元にかけておくなど
体調を整えるのにちょっと苦労します。
さて前回ことばが身体を縛りも、解き放ちもする。(その2)、
前々回ことばが身体を縛りも、解き放ちもする。
とことばがけで身体の動きが変わるということを
お伝えしました。
僕の学んでいる(遊んでいる)操体法の中にも基本の動きが
あります。
簡単にいうと、人間の動きは
「前屈、後屈」「右側屈、左側屈」「右捻転、左捻転」と
「圧縮、牽引」の八つの合成で表現されると
説明されているのですが・・・
なんのことだかわからないですよね。(笑)
橋本敬三先生の本にも、般若身経(はんにゃ心→身しんぎょう)と
紹介されていたりもします。
ただ僕のお師匠様は
「やりすぎるとなんかかえって具合が悪くなる」と言っていたり、
僕自身もそう感じるところがあって、お客様にはあんまりお伝えし
ていません。
また、型みたいなので覚えるとどうも、体操みたいになって
(別に体操を批判するわけじゃないですよ)
「何回やったらいいの」とか
「どのくらい曲げたらいいの」とかになってしまいそうなので
ここでは止めておきます。
ほんとは、子供のように気持ちよく自由に動けばいいんですが、
大人は、躾、教育、習慣などで、そもそも気持ちよく動くというこ
とをほとんど忘れてしまってますし、
まあ、こどもでも今は幼稚園などでも姿勢教育がされていたりもし
ますからコトバで身体の動きがしばられてしまっています。
なので、まずコトバで間違って縛られた身体をコトバを使ってほど
いてあげるということと時にはコトバを使わないで
身体の中から欲する動きが出てくるのを待ってあげるということも
必要なのかなと僕は感じています。
僕の療術の中では、人によってはおしゃべりをしたがる方
(僕自身がそうですが)には
「○○さん、今日はちょっと話を少なくして、
身体の声に耳を澄ませてみましょうね。」と
お願いしたりもするのです。
すこし話がそれました。
例えば先ほど紹介したコトバの「前屈」(ぜんくつ)ですね。
これは、小学校の体育で「体前屈」なんてやってるから覚えておら
れる方も多いかもしれません。
立った状態から上半身をおじぎをするように腰を曲げて
指先を伸ばして床に近づける動きです。
これもお客様にやってもらうといろんな動きがでてきますが、
多くの方が上半身を腰の所で折り曲げるという感覚で
動かれている方が多いです。
ただ腰が痛い方などはそれができないので、
股関節(おしり)のところで曲げる意識で動かれている方、
背中、肩甲骨から腕を伸ばそうとする意識で動かれている方
なども見受けられます。
この前屈という動き、僕は床に手がぴったりつくかつかないかは全
然重視してないんですね。手が床にぴたっとついても身体が固い方
や痛みや歪みがある方たくさんいらっしゃいます。
まるで、行者のようにそうされる方もいらっしゃるのですが、
僕は全然違うところをみています。
身体のどこか一部(背中、股関節)が折れるのではなく、
床に手が付かなくても、身体(背中)がきれいに丸まって、
すべての椎骨がバランスよく
他の部分と協調して動いていれば、
身体の歪みや痛みなどの症状も少ないといえるからです。
この前屈という動きを操体法では
「お尻をうしろに(突き)出す」のように説明されています。
僕も初めは、みなさんと同じ腰を曲げるような意識で
上半身を折るように手を床に近づけようとしていたので、
どうもこの「お尻を出す」という動きが理解できないでいました。
コトバではわかっても身体ではできないので、
腑に落ちず、わからないという感じです。
それが、自分の身体が整ってきて、身体の力(筋肉)が
抜けてきて、ある時、自然にお尻が後ろに(突き)出す感覚がわか
ってきました。
前屈というから、
どうしても上半身を腰の位置や股関節の位置で曲げるという
意識がでてしまうのですが、
簡単に言うと「お尻を(後ろに)引く、落とす」感じでしょうか?
すると、身体の重みが踵側に移るので、
重心(バランス)の位置が変化します。そして、
勝手に上半身は前に曲がる(というより)自然に倒れていきます。
膝は前側にしか折れないのですが、
太ももや下肢や骨盤の筋肉がゆるんでくると前屈した時に、
膝が逆に少し後側に折れるような感覚(実際には曲がってない)が
出てきたりもします。
なので「前屈」というコトバは
一見、動きを現わしているように思えるのですが、
実は、お尻を後ろに、(突き)出す、引く、落とすなどの
『動きをつけた結果』
身体(上半身)が前に倒れてきた
『形になっている』
という状態を現わしているだけなのかもしれないと
僕は考えています。
前屈は
足の踵側に重みを移して、重心のバランスが変わると
勝手にお尻が後ろ側に突き出されます。
そして自動的に身体全体のバランスをとるために
は前側に倒れるのです。
踵側に重みをかける時にほんの少し足を逆ハの字に開いておくと
感覚をつかみやすいかもしれません。
逆に後屈は(身体を反らして天井を見るような動き)
足のつま先側に重みを移して、重心のバランスが変わると
勝手にお腹(腰)が前に出てきます。
そして自動的に身体全体のバランスをとるために上半身は後ろ側に
倒れて反らせられていきます。
つま先側に重みをかける時に少し足をハの字に閉じておくと自然に
なるかもしれません。
一つの身体の動きを表すと思うコトバを紐解いていくと
実は、身体の動きの結果を表すコトバだったのかもしれない
ということに気がつき、
動きというのは、部分ではなく身体全体のバランスの変化によって
(バランスを崩すこと)勝手に起きるのだということもわかってき
ました。
そして、身体全体で動けていなくて、身体の部分で動きをつけてい
るような癖が躾、教育、習慣などで長年ついてしまうと身体に痛み
や動きづらさが起こってくるのだということも
僕は最近気がついてきました。
なので、スポーツや体操、お稽古事や仕事などでも身体を一部分だ
け酷使している方、使いやすいところばかり使っている方には
痛みや動きづらさといったものがでてくるのだと考えています。
言い換えるとほとんどがその原因は自分にあるということです。
前回のブログで紹介した簡単な動きの例ですが、
僕がお客様の後ろに立って、お客様はベッドに座った状態で
「○○さん、僕の方を振り返ってください。」とお伝えした時に
・首だけが僕の方に振り返る方。
・肩から上半身が僕の方に振り返りつつ、
首も僕の方に振り返る方。
・腰が振り返る方と逆に少しねじれて、
肩から上半身が僕の方へ・・・・、方。
・膝が床方向に動きながら脚を踏み込み、
腰が振り返る方と逆に少しねじれて・・・・・、方。
と一人一人動き方は全然違うのです。
ぼくから見ると
首だけを動かして振り返る方よりも
身体の部分に細かく分けて、少しづつ動かして振り返る人の方が
身体の歪みや痛みが大きくない印象があります。
古武術などでも、身体を一塊にして動くのではなく
身体を細かく割るような意識を持って動くことが大切と
言われているのには、そうした身体の使い方に
身体が壊れにくい理由が隠されているのかもしれません。
前屈、後屈。
捻転と説明がついちゃいましたね。
最後側屈ですね。
これも座った状態でお客様にお声がけをするときですが
「○○さん、右肩上げて。
そしたらこんどは右肩下げてもらえますか。」
何気ないコトバですが、意外と動きづらい方多いです。
特に「肩を上げる」って、
肩こりや首痛がある方はもともとやりずらいので
「ちょっと辛いです。」と言われちゃう場合あります。
そうした時は、下げる方からコトバがけします。
「○○さん、じゃあ右肩下げて、そして、左肩はあげてね。」と
右肩を下げつつ、左肩はあがるという
自然な協調運動を導けるようなコトバがけに変えてあげます。
するとこんどは
「あ!?ちょっと動きやすくなった。」
と言われたりもします。
さらに
「〇〇さん、下げた肩の方と反対側のおしりに身体の重みをかける
感じでやってみて」と
お伝えすると、肋骨の動きなんかもみえてくるので
「あれ!? もっと動きやすくなった気がする?」
と言っていただけたりもします。
身体の動きに肋骨の意識が生まれてくると
僕らが海から陸上に上がって進化した生物なのだということを
思い出せるかもしれません。
前屈、後屈、左右捻転、左右側屈。
お尻を後ろに出すと、身体が勝手に前に倒れる前屈。
お腹を前に出すと、身体が勝手に後ろに反れる後屈。
左肩落とす(下げる)と右肩が上がる左側屈。
右肩落とす(下げる)と左肩が上がる右側屈。
左に腰をひねると右に肩首が振り向く左捻転。
右に腰をひねると左に肩首が振り向く右捻転。
すべての身体の動きは、一か所だけではなく
全体の協調運動で成り立っていてそして相対的なもの。
絶対的にどこか一か所を動かすことは不自然なのですね。
だから操体法(そうたい)っていうのかもしれません。
自分で難しいコトバを簡単なコトバに置き換えて
動いていろいろ試してやってみてくださいね。
人間本来の身体の動きを取り戻せると
痛みや動きづらさに変化がでてくるかもしれませんよ。
いつもお読みいただいてありがとうございます。
ことばが身体を縛りも、解き放ちもする。(その2)
こんばんは
埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。
知らないうちに関東地方も梅雨に入ったようですね。
でも昨日は午前中通り雨の後は晴天で、今日もいい天気です。
できるならジメジメは少ない方がいいですが、
仕事的にはジメジメした方が身体に不調が出る方が多いので
悩ましいところです。
さて前回、ことばがけで身体の動きが変わるということを
お伝えしました。
今日もその続きを書いてみようと思います。
僕の療術は、座って動きをつけていくことが多いです。
座った状態では、身体を左右にねじる動きをつけてもらうのに
僕はお客様の後ろに立っていて、こうお伝えします。
「○○さん、右に 振り向いて ください。」
この声掛けに対して、
お客様のお身体がどう動くかもチェックしてるのですが、
このお声掛けだけだと、
首だけ僕の身体の方に向けてしまう方が半分くらいでしょうか。
こういう方は、腰や身体の痛みを避けるために
首だけで動く癖がついてしまったり、
また逆に、職業などの影響で
首だけで振り返る身体の癖がついている方だったりします。
そしたら、もう一度こう声掛けします。
「○○さん、じゃあもう一度、右に 『振り返って』 ください。」
そうお伝えすると今度は
結構、身体をひねってこちらへ動きをつけてくださいます。
そうすると腰の動きがでてくるので
「あれ? さっきは痛くなかったけど、
ここらへん痛いんだね」なんて
改めて腰の痛みやほかの部分の痛みに気がつかれたりもします。
「振り向いてください。」と
「振り返ってください。」では
身体の動きが変わる場合があるということがわかります。
別の言葉がけで試してみるのもいいですね。
「○○さん、右を見てくださいね。」
「○○さん、右後ろを見てくださいね。」
「○○さん、腰をひねって右を向いてくださいね。」
いろんな声掛けができます。
その人その人で、世代でも違うかと思います。
どのコトバが身体の動きをスムーズに引き出せるのかを
体感していただくこともお客さまにとっては
新鮮な体験だったりもするのです。
うちは、四十肩五十肩のお客様も多くお見えになるので
腕の動きをつけていただくことも多いです。
その場合
「○○さん。じゃあ右手上げてみてくれますか?」
これが一番オーソドックスな声掛けですかね。
学校などでも「この問題わかる人? 手を上げて!」って
誰でも一度は聞いたことありますもんね。
よーくよーく見てみると
この言葉がけで出てくる動きも実は
お一人お一人結構違っていたりもするんです。
・肘を曲げて、上に腕を突き上げるように手を上げる方。
・肘を身体から横側に離して伸ばしながら、
肩を中心に腕で円を描くように手を上げる方。
・腕を伸ばしたまま、前側に手を上げていく方。
「手を上げる」というコトバがけ一つに対して
なんとなくイメージで一つの動きを想像していたはずが
最終的には同じ身体の姿勢にはなるんですけど
(ほんとは違っている)
出てくる動作は、ほんといろいろだったりするんですね。
僕なんかは、「手をあげる」というコトバ自体が身体(肩)を
壊すコトバだと考えている向きもあるので、
こんな言葉がけをしたりもします。
「○○さん、じゃあ、右腕を上げてくれますか?」
これで動きづらかったら
「○○さん、右肘を上げてくれますか?」
それでもなんかうまくなかったら
「右、脇(わき)を空けてくれますか?」
なんてコトバも使ったりもします。
お子さんや若い方などは
さらに動けなくなることもありますけど(笑)
それだけ、コトバで身体や動作を現わす共通語彙も
年々貧しくなっていて、親子でさえも身体の動きを
導きにくくなっていることなのかもしれません。
僕は、操体法の療術はお稽古とお伝えしているので
たまにお相撲や伝統芸能などの身体の所作や
動きを調べることもありますが
お相撲の実況中継でよく「腕(かいな)を返す」と出てきます。
相手の腕の下に自分の腕を差し入れて、
ひじを返して脇を空けて形勢を逆転する身体の動きですが、
これを「手を上げる」という身体の動きに置き換えていくと
身体(肩)が壊れにくい動きに収斂していくように
僕は考えています。
「手を上げる」ときに
肩や手ではなく、先ずは肘を意識します。
肘を身体から離して、「脇を空けます」
この状態が相撲でいう「腕(かいな)を返す」の
前段階に近いでしょうか?
僕は勝手に「肘を返す」とか「脇を返す」(誰にですかね?)
と言っていますが。
そうしたら、今度はそのまま腕全体を伸ばす感じです。
手で引っ張る感じでもなく
肩、二の腕で押し出す感じでもなく
勝手に手、腕が伸びている感じならうまくできています。
だからお相撲で「腕(かいな)を返す」と身体と腕が一体化して、
逆に腕の力が抜けて一気に形勢を逆転できるような力が出せるのか
と僕は感じています。
以前、歩き方を調べていたときもナンバ歩きなどで
「膝を抜く」「踵をふむ」などの合理的な身体動作を
導くコトバがありましたから、
まだまだ古に学ぶところは多いです。
お相撲では、やっぱり稽古(けいこ)って言いますよね。
トレーニングとか練習とかあまりいいません。
稽古って、昔のことを考えるという意味です。
相撲は神事(しんじ)ですからそういう意味で
やっぱり原点に返って
「身体の正しい動かし方」を思い出して一人一人が
神様(宇宙・天)につながるということなのかもしれません。
じゃなかったら、こんな状況になってさえも
こんなに多くの人が相撲を見たいと思わないと僕は感じています。
身体にやさしい動き方をお稽古する整体。
そんなことを日々続けさせていただいています。
いつもお読みいただいてありがとうございます。
ことばが身体を縛りも、解き放ちもする。
こんにちは、
埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。
関東地方は、夏の太陽の日差しの強さを感じる午前中です。
梅雨は、どこかへ行ってしまったのやら
ちょっと身体がついていかない人も多いようです。
マスクをしてお出かけの人も多いですから
知らず知らずのうちに水分不足になっていたりもします。
こまめにマスクも外して水分補給して、
熱中症にはご注意ください。
前もお話したかもしれませんが、
僕の療術では、ほとんどベッドに座っていただくところから
始まります。
もちろん座るのが辛い方は立ったり寝たりして始める場合もある
のですが、
寝た状態だとそのまま寝てしまう方もいらっしゃるので
まあ、整体ってほかのところがそうなのかもしれないですね。
「受け身でやってもらう」
そんな意識をまず外すことも大切なので、
座った状態から始まる方が90パーセントくらいですかね。
「じゃあ○○さん、そのベッドに腰掛けてくださいね。」という
コトバがけから僕の療術はスタートするのです。
この時のコトバですが、
先ほど説明した表現と実際のコトバ掛けで
コトバが違うことに気がつかれましたか?
そうです。
お客様には
「(ベッドに)座ってください」
とは言わず
「(ベッドに)腰掛けてください」
と伝えているんですね。
たまーに小さい子や若い方で
「腰掛けてください」とお伝えすると
「???」な方もいらっしゃるので
ジェネレーションギャップを感じちゃう時もありますが、
まあこれも90%くらいの方がわかってくれますね。
「腰掛けてください」と言っても
ちゃんとベッドに座ってくださいます。
では、
僕がなんで
「座ってください」とは言わず
「腰掛けてください」と言うのかですが、
意味の違いが正しいかどうか、
お客様がくみ取ってくださっているかは別にして
これちゃんと意図があってコトバを使い分けてるんですね。
操体法は、
「自分の身体の動きの中で身体の痛みや
動きづらさに変化を出していく」ので
ベッドにちゃんと座ってしまわれると
次の動作へ動き始めづらくなってしまうんですね。
だから「腰を落ち着かせて座ってしまわれる」というより
すぐに次の動作に移れるように
「腰掛けてください」とお伝えするんですね。
ほとんどの方が足が床につかない高さにベッドを調整してある
のですが、
実際、脚の長い男性で足が床に着いてしまう場合では
ちゃんと座るのではなく、
ベッドの端部にお尻をつけるように
「腰掛けてくださる」方もいらっしゃいます。
この「座る」と「腰掛ける」の意味をお客さまが感じとって、
ちゃんと身体の状態を変化させてくださっているのかどうか
確信はないのですが、
もう少しわかりやすい例でいうと
今度はベッドに寝た状態になった時です。
みなさんもベッドに寝てみて試してみてくださいね。
「脚伸ばしましたね。○○さんそれじゃあ、
今度は『膝を立てて』みてください。」
これもほぼ100%の方が、
両足をお尻の方にずりずりとずらして
膝を曲げて(屈曲して)折れた状態にしてくれます。
自分が僕の立場になったとしてみて声掛けをするとして
試しにこの時に「膝曲げてくださいね」と言ってみてください。
どうでしょう?
やりにくくないですか?
そのまま膝を立てて仰向けに寝た状態で
もう一つわかりやすい例です。
じゃあいきますよ。
「○○さん。じゃあ今度は
腰を浮かせてみてもらえますか?」
みなさんどうですか?
スムーズに動けましたか?
ちょっと一瞬戸惑ったり、動けなかったんじゃないですか?
実際にやってみると60%くらいの方が少し考える間が
あったりします。
それじゃあ。この言葉がけと比較してみてくださいね。
「○○さん。お尻を浮かせてもらえますか?」
今度はどうでしょう?
前のコトバより、みなさんうまく動けたのではないでしょうか?
結果はそれぞれ、
僕がやりにくいという言葉がけでも
ちゃんと動ける方もいらっしゃるでしょうし、
動きやすいと言われる言葉がけでも
動きにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ことば一つで身体の動きに変化があるということを
実感できたのではないでしょうか?
言葉がけの工夫もまだまだたくさんあるのですが、
また機会があったら紹介させていただきます。
こうして僕は、日々、言葉がけも気にかけながら
自分の身体とお客様の身体と向き合っています。
デバイス(機器)を使わない理由
こんにちは、
埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。
関東地方は梅雨に入るのか入らないのか
ちょっと蒸し暑かったり、寒かったり
新しい職場や学校が始まって二か月
慣れない新生活とまあコロナ疲れもありますね。
若い方からお年寄りまで
身体のいろんなところに変調を訴える方
体調崩されたり、痛みがある人多いですね。
新しい方がお見えになると
僕が知らないことを聞かれることもでてきます。
「フォームローラーっていいんですか?」
「自分でマッサージガンでやってたけどそこはやらなかったなー」
『 ? ? ? 』
知らないことは教えていただいたり、
後で自分で調べます。
女性の美容グッズは、
ホント毎年毎年新しいものがでて進化するので
女性の美に対する意識の高さに驚かされるのですが、
僕の業界は、まくらとか骨盤矯正クッションみたいなのは定番で
以前はセルフケアグッズもそんな代り映えしなかったように
感じていたのですが、
コロナの巣ごもり需要も追い風になってるのですかね。
たくさんセルフケアグッズもあって
それぞれ進化しているんですね。
じゃあ、それを調べてだいたい使い方わかって
僕が実際に買って使ってみるかというとどうですかね。
やらないんですね。(笑)
5年くらい前かな。
お師匠様のところで出会った先生の影響で
ストレッチポールは買ったんですけどね。
それも、今はほとんど使わず物入のこやしになってます。(笑)
どうしてか?
やっぱり何か道具を引っ張りだしてくるのが面倒なんですかね。
使っても、あるところまでくると
僕の身体の抱えている問題の変化には対応できなくなるんですね。
それと、なにしろ自分の手が便利。
用意する必要がなく、すぐ使えますから。(笑)
そして、その手の使い方が僕とお客様の療術の中で試されるので
道具に頼りたくなる時って
自分の手の力が信じられなくなって
逃げたくなってる時なのかもしれないです。
ほんとはそういう時こそ手にもどらなきゃいけないんだと
最近はそう感じています。
だからといって「オールハンドの・・・」
なんて謳う気もないですが。
やっぱりお見えになる皆さんは
「病院では痛いところを触れてもくれないんだよね。」
っていう方多いです。
人間は、やっぱり根源的に触れられることを求めてますし、
そして触れられることで、完全になおらないとはしても
癒され、回復されます。
そんな僕も以前には
温熱治療器を入れてみて、
お客様の身体にパットをつけさせていただいて
温めたりしたんですね。
でもやめちゃった。
面倒くさかったのもあるけど(笑)
自分の身体もそうだけど、家族を見ていて
僕の療術を一回受けただけでも
身体が整ってくると勝手に身体が温かくなるんだよね。
身体が勝手に内側から熱を作り出すようになるから
外からわざわざ熱を入れる必要がなくなる。
人によっては、熱がうまくめぐってない(循環してない)
場合もあるからかえって変なところに熱を入れると
具合が悪くなる方もいらっしゃるから
身体がやってることの邪魔しちゃいけないんだなと
思う時もあるし、
身体はどこも温かいんだけど、
身体の調子の悪い人もいらっしゃって、
ご自身でも
「身体は冷えてないし、いろいろ気をつけてるんだけどねー」
なんて首を傾げられる時には、逆に療術を終えた後に身体の熱やほ
てりみたいなものがなくなってる場合もあるんですね。
ほんと身体って不思議。
だから「とにかく温めれば解決!」
みたいに単純なもんじゃないでしょう。
まあ、それでも冷えてる方が多いから
「お風呂(湯船)に入ってね(シャワーじゃなくて)」って
アドバイスすることは多いですけどね。
まあ、デバイス(機器)使って計測できることが増えてるからね。
健康診断の各指標の数値もそうだけど。
体重計も昔の体重計なんかと違って、体脂肪やBMIとか
スマートウォッチみたいなので、
血圧、脈拍、睡眠の質みたいなのも測れたり
なんかその数値と自分の身体の心地よさを
「無理やりこじつけられてない?」と僕は感じるので
ここ10年近く、健康診断も受けないし、
体重計も乗らなくなったんですが、
なんの問題もなくいたって健康に過ごさせていただいています。
今の新型のウィルスの騒動一つとっても
検査結果の陽性ばかりに目が向けられるけど、
その検査デバイスの精度、確度、信頼性はどうなのか?
インフルエンザだって、検査で陽性でも症状がでない人もいるし。
たかが一年ちょっとでそんなことが検証されてないのに
その結果にしばられるってちょっと怖い気もしなくはないですね。
熱がでて、咳がでて、鼻水がでて。
「もしかしたらこれって?」て怖れるのかもしれないけど。
普通の風邪かもしれないし、インフルエンザかもしれないし。
でも、どんなウィルスであっても、
自分の身体の免疫力が落ちてる人
(高齢の方や基礎疾患がある方)
ワクチン打ったとしても、免疫力が低ければ、
最終的には死んじゃいますよね。
(インフルエンザの感染力、
死亡数と新型コロナウィルスの比じゃないはずです。)
それは、ある意味生物の自然淘汰であり、避けられないことです。
そういう意味で、いくら検査方法が発達して、数値で何かが判定で
きたとしても最後は自分の身体の力なんですね。
たぶんだから僕は、自分の身体の力を信じている。
日々自分の身体を自分で整えることをしている。
(操体法の息食動想・環境)
まあ、不測の事故などの場合は医療に頼らざる負えない時も
あるでしょうが、自分の身体の感覚(快・不快)に従って生きるよ
うにしています。
それで、結果自分のいのちを終えられるのであればいいな
と思ってます。
だから基本デバイス(機器)を
自分の療術では使わないんでしょうね。
その選択は自分自身にあると思うから頼る方は、
頼る方でいいと思ってます。
「自分の好きにしたらいい」
そんな思いが根底にあるのかもしれません。
いつもお読みいただきありがとうございます。