• 記事検索

  • 更新メール通知
  • このブログの更新通知をメールで受け取ることができます。
  • New Photo
  • 220822_sunflowersakura petal
RSS

人はパターンに当てはめられない


猫腰痛


こんばんは、



埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。



暖かくなったり、寒くなったりしてますね。



三寒四温といわれる季節ですが、体調崩されてませんか?



気温差が激しいと痛みや辛さが増す方も少なくありません。



最近は少しづつ日が長くなり、明るくなってきた朝の日差しに



お客様の身体の体調の好転を祈っていたりします。


先日お見えになった70代の女性のお客様です。



難病指定の自己免疫疾患の診断を受けられているので



20年来右ひじの動きが悪く、



左膝には炎症のため痛みと動きづらさがあり



薬を処方されています。



たままたチラシを見て来院されました。




「先生、この痛みなんとかしてくださいよー。



 直してください。



 お願いしますよー。



 今こんなんだったら80になったら私どうなっちゃうのー」



と会ったばかりの僕を「先生、先生」と呼んでくださいます。



痛みがあって、自分の力で起き上がることができにくくなり



長い時間立っていることもできなくなってきているようで



その不安からパニックになっている様子もうかがえます。




『○○さん、ごめんねー。実はね。



 僕は「直さないし、なおせないんだよー」』



少し落ち着いてもらうために



そんな禅問答みたいなことをしゃべると



たいていの方は「?」ってなります。



だって「この痛いのを、動きづらいのをなおしてくれるんでしょ?



先生は?」って



顔をされる方がほとんどです。



仕方ないので



「僕はちょっと触れてお手伝いをするだけなんですー。



 そしてなおすのは〇〇さんの身体なんです。」



そう説明すると



ようやく〇〇さんは、少し冷静に「そりゃそうだ。」といった顔に



なりました。




まあ、こんな話をすると怒り出す方もいますから



少し様子をみさせていただきました。



膝が熱を持っているようです。



『○○さん。ちょっと膝熱いねー。熱持ってるみたいだから、氷水で



冷やそうかー』



僕はポリ袋に水にさらした氷を数個入れて、膝に当ててみます。



「あーセンセ。熱あったんだねー。



 冷やすと気持ちいいんだねー。」



『冷やして気持ちよければ自分でも冷やしてねー



 やりすぎると痛くなるから注意して。



 嫌な場所や嫌な時にはやらない。



 ホットタオルで温めるのがよかったらそれでもいいし。



 やっぱりお風呂で温めるのもいいね。



 ただ熱持ってるときは、



 外傷などがなくて感染の危険がなければ、冷やすのがいいね。』



 そう説明してお家でケアしてくださいと伝えます。




そうしたら次は、アキレス腱あたりから踵の周辺まで



僕の親指で気になるところを爪で皮膚を刺激していきます。



「あ! 痛い! 痛い!」



「いやー 先生。膝だけが痛いと思っていたら、そんなところも痛



 いんだねー。」



だいぶ落ち着いてきた様子なので



膝を表側裏側から挟むように手を当ててみます。



挟んでいる手を通して、膝蓋骨(膝の前側を上下に動く骨)に動き



が見えてきます。



踵に手を移して、膝をそーっと曲げて、またそーっと伸ばします。



ゴキゴキゴキ!



「先生、今ゴキゴキゴキって。言った! 痛ったー!」



『じゃあ、○○さん、今日はこのくらいかな。起きて歩いてみて。』



「あれ?! 先生、あんまり痛くないね。私立ててるね?」



『うん。さっきは僕が手を貸したけど、今は一人でベッド降りられ


 

 たしね。」




そうして○○さんは、一人で車に乗り込んでお帰りになりました。



(そんな方が運転しているのは、少し怖いなとは思いましたが。)



うちに来られるかたの中には、長年いろんな難病で痛みに悩まされ



ていた方も少なくありません。



僕としては、診断された病気は病気としてちゃんと病院で治そうと



されればいいと思ってます。




ただ、その病気が引き起こしている痛みや動きづらさとは別に




それまでの生活習慣や仕事などでの疲労やケガなどで蓄積した痛み



や動きづらさはまた別にあるので、



そちらをケアしていくだけでも、今まで感じていた痛みや動きづら



さが整体で少なくなるので「楽になった、よくなった。」と



思ってくださることで



「病気の方もよくなっているのかも?」



と心が前向きに病気をとらえられるようになって



実際に病気がよくなっていかれる方も中にはいらっしゃいます。



だから人間のココロとカラダというのは本当に不思議なものです。




人間って一人一人誰一人として同じ方はいらっしゃいません。



病気と診断されたとしても、



僕自身がそういう括りの中に特別落とし込んでみることは



したくありません。



どうしても人間というのは成功体験に縛られるので



『あの人の時はこうしたらうまくいったんだけどな。』といった



思いにとらわれることがないこともないのですが、



できるだけお一人お一人をその場で「皿で見る」という意識が



大切だと僕は感じています。



なので、毎回毎回触れるところや触れ方は違いますし、



お客様が痛いというところをあんまり触れないことも



多々あります。(笑)



解剖学では、脳、脊髄を中枢神経系、そのほかを抹消神経系などと



分別しますが、僕にとって、中枢と末梢という分け方自体あんまり



重要ではなく、末梢の方がより大切だったりする時もありますし、



最終的にはすべての箇所は等価ですべてが重要なんだと感じている



のです。



だから人はパターンには当てはめられない。



今日はそんなお話でした。



それではみなさんよい週末をお過ごしください。







自分を責めがちな人は


猫腰痛


こんばんは、



埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。



日が少しづつ延びて明るくなってるのを感じます。



関東地方は穏やかに晴れて暖かい日になりました。



僕のところにお見えになる方は



身体のどこかが痛いとか動きづらいということで来られるのですが



セッションの中ではお客様がお話いただく問題を解決していくべく



お身体に触れさせていただいて、一緒に動かして、



そして生活の中でそうした痛みや動きずらさを出している原因を推



測して、また問題が起きないような動作改善やお手入れの方法をお



伝えしていきます。



ほとんどの方が、まあ数回(3回くらいかな)で



痛みや動きづらさがなくなっていくのが普通です。



まあ、仕事などで作業負担が軽くならない場合や



長年の間に疲れが蓄積して痛めてしまっている方については



定期的に通われないと無理な場合もあります。



ご自身の生活の中でのケア(お手入れ)や負担のかからない動きを



覚えることなどをおろそかにしてしまっているとまた同じような状



態に戻ってしまうこともあるのですが、



そのほかに身体の状態に変化がでにくい傾向がある方が一定数



いらっしゃいます。



それは、どういうタイプの方だとみなさんは思われますか?



操体法では。基本の教えの根幹に



息食動想・環境



息 そく:息をすること



食 しょく:食べること



動 どう:動くこと



想 そう:想うこと(考え方)心の在り方



環境 かんきょう:自分の身を置く環境



のうちどれか一つでもバランスが崩れると身体に異常を知らせる



サインが出てくると伝えられています。



僕はこの息食動想・環境のうち



特に



想 そう:想うこと(考え方)心の在り方



のバランスを崩してしまっていると



身体の痛みや動きづらさの変化を出にくくさせてしまうと



感じています。



逆にいえば、この想の部分



想いの癖、歪、偏りに気がついて生活の中で



自分への縛りを解いていくだけで



身体の方にはアプローチせずに身体の痛みや動きづらさといったも



のがよくなっていく方も少なくないのです。



身体と心はつながっているとは、多くの方が知るところですが



整体ではこういったことをまさに実感することができることが多い



のです。



痛みや身体の動きづらさに悩みがある方の多くにみられる想いの癖



のタイプというのは



「全部自分一人でやろうとする」



「完璧主義」



「自分を責める」



といったものです。



思い当たるところがある方いらっしゃいますか?



そう僕も会社勤めの時は、たぶんこういった想いにずーっととらわ



れていたかなと



感じています。(おかげでお客様を見て気がつけるんですけど)



言い方を変えると



「融通が利かない」



「頑固」



「独りよがり」



とも言えるかもしれません。



ストレスから心の病になる方も多い現代社会です。



「自分を責める」こうした心の想いの癖から



うつ病になる方も多いですし、



逆に自分ではなく「他人を責める」心の病の新型うつなども



あるようです。



そして一つ間違えると全部ひとりでかかえて、



孤立して、誰にも助けを求められずに



最悪病気やもっと悪いところまで行ってしまう方も残念ですがいら



っしゃいます。



だから、痛みや動きづらさ、病でさえも実は



その人を生かすために守って止めてくれているのではないかと



僕は思う時さえもあります。




僕がそうした心の状態の方にセッションの中でお伝えすることは



『物事を「一人で・全て・速く・間違えなく」



やろうとしないこと。』



そして



そういう方が言えないコトバが



「できない」



「お願い」



「やって」



だったりすることが多いので、



実際に僕の目の前で練習していただきます。



「できな~い」



「おねがーい」



「やってー」



皆さん覚えがありませんか?



そうです。



小さなお子さんが甘えるようにです。




それじゃみなさんもやってくださいね。



はい。




「できな~い」




「おねがーい」




「やってー」




いつもそうやってる方は、たまには自分でやってくださいね。



今日もお読みいただきありがとうございました。



明日も暖かいようです。



春が見えてくると三寒四温で寒暖の差が大きい日が続きます。



気温差で風邪などひかないように注意しましょう。



それではよい週末をお過ごしください。














よく動かす(働いている)ところをみていく


猫腰痛


こんにちは、



埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。



もう春が立ってしまったのですね。



関東地方は穏やかに晴れて気温も上がってます。



そろそろ花粉症も気になるところですが



整体で身体を整えると花粉症も楽になる方もいらっしゃいます。




あ、いやいや



今日は花粉症のことを書こうと思ったのではありません。



僕のやってる操体法では、



お客様に気持ちよく身体を動かしてもらうことを



思い出していっていただくことで変化を出していきます。



なので、動くというのは、筋肉も大事なんですが、



筋肉をもみほぐしたりしてどうにかするというよりは、



身体の骨格、骨、ほねに目を向けているといえます。



もっとわかりやすくいうと、骨と骨のつなぎ目です。



そう関節というところが人間の動くという機能にはとても



大切な役割を果たしているところなんですね。




僕のセッション(療術)の時間では、お客様の動きを通して、



関節の動きから骨の並び(アライメント)を整える(正しい位置に



もどす)ことを



常に意識しています。



関節といっても、大きく動いて自由度の高い、肩関節や股関節から



小さな動きで多くの骨のつながりからできている足関節や手関節、



ほとんど動かない不動関節といわれる仙腸(せんちょう)関節(骨



盤の骨にある腸骨と仙骨の間にある関節です。)、




関節ではないような頭蓋骨つながり(縫合:ほうごう)も



元は分化していたのでこの縫合関節も不動関節になります。



このほか肘や膝などもよく痛みが出たりして問題になることが多い



ので肘関節、膝関節、腰も首も24個の椎骨集まりの背骨は



椎間関節からできている大切な部分ですね。




ちょっと専門的な用語ばかりでてきましたが、



要は骨と骨のつながりが関節であって



そのつながりを動かして正しい位置にいれてあげると



どうやら身体は正常な機能を果たしてくれる。



くらいにイメージしていただけるといいです。




僕のセッションの中では



お客様が最初に「腰が痛い」とか「首が痛い」とか訴えられても



最初はその部分に触れないことが良くあります。



それは、人の身体は骨格を通してつながっているので、



骨と骨のつなぎ目である関節をちゃんと見ていくと




じつはお客様が訴えている身体の痛みの辺りには実は問題がなくて



まったく他の関節が正しい位置に入っていなくて離れた箇所に痛み



を出しているケースがたくさんあったりするのです。




それでは、僕がお客様の訴える症状から身体のどの関節に



最も注意を払っているのかお伝えしますが、



みなさんはどこの関節だと思いますか?



・肩関節



・股関節



・肘関節



・膝関節



・足関節



・手関節




さて答えです。



他の先生はどうかはわかりませんが、



僕の場合はですね。



手関節と足関節なんです。



それがなぜかって言われるとちょっと説明しずらいのですが、



手と足って骨が多いんですね。



からだ全体の骨がだいたい200個ちょっとなんですが、



手関節、足関節は、手指足指の骨も含めると



片手、片足27~28個の骨から成り立っていて



全体の骨の数からみると手足だけで骨の半分くらいを占めてしまい



ます。



人間の細かくて精緻な動きを生み出すために



手足にそれだけ小さくて精密な関節(骨と骨のつながり)があると



いうことなんです。



だから単純に考えると毎日よく動く(かす)部分をちゃんと整えて



あげると身体はよくなるということなのかもしれません。



操体法では「まず足から診よ」という教えもあ



るくらいです。



なので僕は、お客様に



「どういうやり方でもいいので、



 できるだけ自分の手足にたくさん触れてあげるといいですよ。」



とセッションの中ではお伝えしています。




最後にもう一つ



僕がセッションの最後にお客様の身体でみるところ(関節)があり



ます。



そこはどこだと思いますか?



ヒントは、手関節と足関節と同じように



毎日よく動かすところです。



今度は手、足関節とは違って骨の数は多くありません。



わかりましたか?





それじゃもう一つヒントを。



「ほとんどの人が日に三回は、必ず行う時に使う関節です。」




もうわかりましたね。



そうです。




顎関節(がくかんせつ)です。




ほとんどの人が食べ物を咀嚼するときに噛みます。



噛むときに使うのがこの顎関節です。



この顎関節は、関節円盤というクッションが入った



ちょっと面白い関節ですが、難しいことはちょっと置いておいて



やっぱり使う頻度が高い関節の一つです。



人間は食べることで命をつないでいるのですから



ほとんど生きている限りは、使わないことがない日がない関節なん



です。



人によって、虫歯があったり歯並びも違うので



噛み方にも癖(片噛み、偏咀嚼)がお一人お一


人あります。



口を開けて閉じていただく動きをしていただくと口が開けにくかっ



たり(開口障害)、下あごの動きが蛇行するなどの癖もあるもので



す。放っておくとこれらは、顎関節症という病名がついてしまいま



す。



虫歯や歯並び、口腔内の病気は歯医者さんでないとなおせませんが



僕は、顎関節を正しい位置にもどしてあげることを



意識してお客様の身体に触れます。



すると、もともとのお客様が訴えていた腰や首や肩などの痛みが和



らぐことも少なくありません。



痛みが和らぐとお客様自身が、虫歯や歯並び、噛み癖が身体の他の



部分への歪をつくって痛み生み出していると気が付かれて歯もよく



しようとされることが多いので、



とてもよいことだと僕は感じています。




ということで



僕のセッションでは、



手、足



そして



顎(あご)をよく見ていくというお話でした。



今日もお読みいただきありがとうございました。



それではよい週末をお過ごしください。