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「〇〇しなさい、しないで」とはできるだけ言わない


「〇〇しなさい、しないで」とはできるだけ言わない


猫腰痛


こんばんは




埼玉県草加市稲荷の




和久屋おひさま整体院です。




一週間おきくらいに雨が降り




一雨毎に寒さが強まる感じです。




割合暖かい秋でしたので




急な寒さのぎっくり腰の方も




例年より少なく




これから年末のお仕事、掃除などの




疲れ、痛みの方が増えてくるでしょうか。




開業10年目がスタートしました。




おかげさまで、僕自身は開業して9年間




歯医者さん以外、病院にお世話に




なることなくすみました。




母も81歳ですが、同様です。




風邪らしいものもここ数年は




二人ともかからず、




(たぶんかかっていても気が付かない)




市販の薬も飲んでいません。




健康診断は受けないと




二人とも決めているので




(受診はご自身の判断でお願いします。)




いろんな数値がどうかは分かりません。




ただ、ごはんも毎日おいしくいただき




快眠快便、ちょっと痛いところはあっても




トイレ、お風呂、お買い物、散歩




生活の移動に困る、障害や病気は




ありません。




「当たり前がありがたい」




本当にありがたいことです。




うちにお見えになるお客様は




その「当たり前」が




ちょっと失われそうになっている方が




ほとんどです。




「こうした時にここが痛いんです。」





「靴下はくときにここが曲がらないんです。」





「ひげそる時に首上げるとしびれるんです。」




他にもまだまだありますが、




ほんとお聞きすると




簡単で、誰でもできるような




ちょっとした仕草が




できなかったり、




いつも痛むので




毎回わずらわしさを感じると




なんでしょう、




精神的に堪えてくるようです。





「あー、もうほんと嫌なんです。」




そうおっしゃるお客様のお顔は




ちょっと怒っているようにも




見えるものです。




『そうですね。辛いですよね。』




そんな風にお答えしているだけで




どうでしょう、半分くらいの方は




なんか痛みが和らいだり




動きがよくなったりしたりもします。




すると。




「仕事でね。・・・・」




とか




「あそこの病院でね。治療院でね・・・・」




とか




「実は、子供が、妻が、夫がね・・・」





お話を始められたりします。





僕にできることは、





『へー、そうなんですね。』





『ふーん。』





『それは、大変でしたね。』





そんな相槌を打ちながら





聴かせていただくことぐらいです。




そうしてちょっと落ち着いたかなと




『ここらへん触れさせていただいていいですか?』




お聞きしてお客様のお身体に





触れさせていただきます。





「痛っ! 痛い? みんなこんなに痛いんですか?」




そんな風におっしゃる方が多いですかね。




『うーん、人によりますけどね。』





『なにかケガとか事故とかありませんでした?』





「あーそういえば、・・・・」




お客様がまた、いろんな経験をお話になります。





「治ってなかったんだね。」




「あの時相当痛かったもんね。」




そんなコトバが出てくる方が




多いですかね。




『じゃあ、〇〇さん





身体動かしてみましょうか?』





「! ? ! ・・・・・」




まあ、こんなにうまくいくことばかり




じゃないですが、




ここまでで80%くらいのお客様には




なんらかの身体の変化は




最近は感じていただけているようです。





残りの2割の方はどうでしょう。




痛みがひどすぎて




申し訳ないですが、変化が一度で




現れない方もいらっしゃいます。




またとても褒めてくださったのですが、




僕にはあんまり手ごたえがない方も




次お見えになることはほとんどないので




お役にたてなかったのだと思います。




本当は、変化が出なかった2割の方にも




もっと僕が熱意をもって




指導というか、教育というか




通わせてその人をよくして差し上げる





というような考え方で




アドバイスをしてくださる同業者の方も




いらっしゃるのですが、





あんまりね。




もう僕自身を役立てていくように




仕向けること、




いわゆるビジネスっていうか




取引、駆け引き、約束、契約みたいなね。




するつもりはないんです。




なぜかというと




人間の存在、いのち、たましい





みたいなものって、




そうしたビジネスといった




くっきり、かっきりしたもの




ちゃんとしたものから




一番遠いものだと




『人間は自分の好きに生きたい』だと




僕が思っているからです。



それでも開業当時を思い出すと




がんばっていましたね。




お客様をよくしたくて




なおしたくて、




ちょっとおかしくなるくらいですが、




長く通われている方には




「先生、それって大事じゃないですか?」




と言われることもあります。





まあ、傷んでいる方




病んでいる方に




寄り添う気持ちというか




基本的なやさしい気持ちがなければ、




あんまりこの世界には入らないと




僕は思うのですが、




人によっては、




稼げるとか儲かるとか




どこでもできるとか




初期投資が少なくてすむとか




家業だからという方も




いらっしゃるようです。




僕は、




たまたま父が病気になったことで




最終的にこの世界にはいったのですが、




振り返ると




折々できっかけのようなものが




あったなと思い返します。




でもそれは、




『こうじゃなければいけない』みたいな





強制的な流れではありませんでした。




だから、




ゴッドハンドとかカリスマ治療家みたいな




存在からは程遠く




あんまりうまくいっているとはいえないけれど




それでも続けてこれたのかなと思います。




自分がそうしていて心地いいから




お客様にもね。




『ここじゃなきゃ』




とか




『ぼくにしかできない』




とか




『通い続けなければいけないよ』





みたいなことは言いません。





というかとても言えません。





でも自信がないわけじゃないですよ。





お客様に食べ物のことで





アドバイスするときも、





『砂糖は止めなさい』って言うのは





強くて、まあいいんでしょう。





お医者さまとかは、





そういう使い方するかな。





でも僕は





『砂糖は、やめたほうがいいかな。




まあ、難かしいよね。




料理に使うのだけでも




はちみつやメープルシロップに




変えられたらいいんだけど




砂糖だったらきび砂糖とか黒砂糖




にできたらいいね。




コーヒーに入れるの




人工甘味料だったら砂糖に




スプーン三杯を一杯にするんでも




違うよね。』




そんな伝え方をするんですね。




なんでだろうと思い返して




やっぱり自分自身が




「○○しなさい。○○しちゃだめ」って




言われてきたことが





嫌だったのだと思います。




だからうちではお客様に




これからも




「○○しなさい、○○しないで」とは




できるだけ言わないと




心がけて10年目が




始まりました。




いつもお読みいただいて




ありがとうございます。