テレワーク太りの解決法 その3
こんばんは。
埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。
前回は、
テレワーク太りの解決法 (その2)
ダイエットしたいということから
「本当に望んでるのは、体重を減らすことではなくて体型を変えることかもしれない」
ということを書いてみました。
今回は、なぜダイエット(食事制限や運動など)、特に急激なダイエットが
身体をかえって痩せない身体にしてしまうのか書いてみようと思います。
若い時は、結構過激なダイエット方法を取ってしまうこともありますよね。
何かだけを食べたり、日に何食か抜いてみたり。
それだけでも様々なダイエット法が頭に浮かんでくるかもしれません。
その時はけっこう結果が出てしまったりするんですよね。
食事制限じゃなくて、運動もそうですね。
特に20代くらいまでは、
カラダの代謝(再生)が盛んですし、体内で作られる酵素の絶対量が多い
ですから、なんとなく選んだ方法で結果がでてしまう事が多いので、
それで痩せたのだと勘違いしてしまう方がおられるのだと思います。
そういう僕も若い時はそうだったのですが、
何を食べても、運動をしなくても全然太らないのは(個人差はあります。)
それは、体内で作られる酵素量が多いので、
消化にいくら酵素を消化酵素として利用しても、余った分を代謝酵素として
十分にカラダの修復再生分へ使えて補えているからです。
ここらへんのお話はこちらの本を読むといいと思います。
「酵素」の謎??なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか(祥伝社新書314) 新品価格 |
そして30代、40代になった時に、
またその方法でやってみようかと思ってしまうわけです。
そして今度はあんまり結果がでないのです。
先ほど書きました通り、残念ながら20代の身体とは異なり
自分の身体で酵素を生み出せる量が少なくなってますし、
体重の増加など身体の条件の変化に加えて
仕事など社会的責任からのプレッシャー、ストレスの増加などメンタル面にも
単純に結果がでない別の要因も増えているわけです。
そこで、急に食事制限などのダイエットをしてしまうと
カラダの方では、
「食べ物の量が減ったよー。飢餓状態になったよー。」と
アタマ(脳)の方に誤った情報を送ってしまう場合があるのです。
この飢餓モードとアタマが判断してしまうと
カラダの中には、使えるエネルギー源が残っているのに
できるだけエネルギーを無駄遣いしないように、
熱を生み出さない(産生)モードにしてしまい
食べたものをできるだけ身体に残して後でエネルギーとして使えるように
ため込むようになってしまうので、
いくらダイエットしても痩せない身体になってしまうわけです。
お手軽なダイエット法とは異なりますが、
健康なからだ作り、病気の治癒を目的として断食があります。
断食が専門の施設で専門家による指導の元に行われることが多いのは、
一つは、急な断食で身体に負担がかかりかえって健康を損なわないようにと
もう一つにはカラダとアタマに飢餓モードのスイッチを入れないように注意しながら、
身体に残されたエネルギー源を使えるモードに穏やかに切り替えるようにするため
だと思います。
*断食などのサイトには、エネルギー生み出す仕組みを解糖系から脂肪酸を使うケトン
体回路にするなど詳しく説明されていますのでここでは省略します。
厳しい断食が難しい方などは、僕が以前書いた
こちらの3/4日断食がお勧めです。
そしてもう一つ、ダイエット法として急に運動をしても痩せないのは、
自律神経のバランスがうまくとれてないからです。
*自律神経は、体性神経と共に末梢神経の一つです、交感神経と副交感神経からなり、
筋肉などの運動とは異なり自分の意志ではコントロールできない
(呼吸、運動、整体などで整えることはできる)
生命を維持するための重要な活動を担う神経系です。
30代、40代で(それより若い方でも)社会的責任が高くなり、
仕事のプレッシャーなどで日々ストレスが増していくと、
自律神経の交感神経(戦うモード)ばかりが賦活(活発に活動)し
て、仕事を終えても、それに拮抗(バランス)して働く副交感神経(お休
みリラックスモード)にスイッチがうまく入らないで交感神経が高まった状態に
なっているのです。
また今は、お仕事が終わっても、家でもPC作業やゲーム、スマホ、テレビなど長時間し
ている方が多いです。すると自動的に交感神経のスイッチが入ってしまいます。
さらにこの状況下でテレワーク、リモート授業、PC、タブレット操作が増えているの
で、中高年の方から若い方まで自律神経のバランスを崩されている方も多いのもうなず
けます。
そしてこの高まった交感神経を休ませて、
副交感神経のスイッチを入れる一番簡単な方法は
そう「食べる=内臓を働かせる」ことなのです。
それでストレスにさらされている方は、
つい「ドカ食い、飲み(暴飲暴食)」に走りがちです。
それでさらに太ってしまって、
今度はダイエットしようとして急に運動したりしちゃいます。
急なダイエット(食事制限)と同じで、
穏やかで強度(激しさ)が高くない運動からだといいんですが
(軽いストレッチ、ヨガ、気功、太極拳などゆっくりな動きなど)
最初から強めの運動などをしてしまうと、
その強めの運動がさらに交感神経モードに入れてしまうので
副交感神経が賦活して身体を修復再生モードにするどころか
運動後もカラダの運動筋の修復にばかり身体のエネルギーが使われて、
内臓筋(身体のコアにある器官)の再生や消化もおろそかになってしまいかえって
内臓の動きが鈍くなりさらに代謝が落ちてしまうのです。
また、増えた体重で関節を痛めてしまえば、
動くことが制限されてさらに太るなど悪循環に陥ります。
僕自身が10代で野球をしていた時の「走れば痩せる」という思い込みで
30代半ばで体重60キロ→80キロに増えた状態で急にランニングを始めて
直ぐに膝を痛めてしまいました。
*歩くときで膝には静止時の2~3倍、
走る時で4~5倍の負荷がかかっているともいわれます。
過去に運動をしていたなど身体に自信がある方は特に注意が必要です。
多くの方は、痩せたいと思った時
特に今回急にテレワークを導入された方などは、
ストレスが溜まってしまってストレス解消で飲んだり食べたり
ただでさえ日々の運動が減っているのに、
自室に引きこもって動かないでいる時間が増えていますから
それを太った原因にしたい気持ちもわかります。
(それが、原因の一部であるとも言えなくもないのですが)
心の中にこのようなコトバがあると思います。
「食べ過ぎちゃったから太ってしまった。」
「ずっと動かなかったから太ってしまった。」
そしてそのコトバに対して自分が出す答えはたぶんこうです。
「食べるのを減らせば、→ 痩せる。」
「動けば(何か運動をすれば)→ 痩せる。」
と思ってしまうのも仕方ないんですね。
ただ今日書いてきた通り
特に30代、40代に入って身体で作られる酵素量が減ってきた状態で
急な食事制限や運動をしても結果がでにくいという理由が
分かってきたと思います。
これまでいろんなダイエットを試して健康なカラダを維持されてきた方は
それ(ダイエット)を続けていただければいいと思います。
別にいろんなダイエット法を否定したいわけではありません。
ただ僕は、
「普通に食べても太らない(痩せる)身体」
「特別な運動をしなくても太らない(痩せる)身体」
最終的には
「特別なダイエットをしなくても健康なカラダとココロを手に入れられる」
ところを目指したいと思ってます。
次回は、ダイエットということではなく、具体的にどのような食べ方をしていけばいい
のか。また運動以外に自律神経を整える方法をお伝えしてみたいと思います。
長くなりましたが今日はここまでです。
まだまだ暑い日が続きます。熱中症にならないように、適宜マスクを外して水分補給を
して、塩など汗で失われるミネラル分もちゃんととってくださいね。
*持病があったり、その治療を受けられている方、高齢の方などが急にダイエットや運
動をすることは危険な場合があります。専門家の指導の元適切に行ってください。
| 09:47
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