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圧(重力)の入り方で動き(痛み)が変わる。


圧(重力)の入り方で動き(痛み)が変わる。



猫腰痛


こんにちは。こんばんは、




埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。




カリンの木に実が目立ち始めました。




風雨で小さい実が落ちるのですが、



木自身が秋にどのくらいの実ったらと




適切な数を決めるのだと思います。




去年はこの40年くらいで3個しか実らなくて最低の数だったので




今年はできるだけ落ちないでと祈ってます。



カリンの木は植物なので植物は動けないのですが、




動けないは動けないなりに自分の命を維持と子孫を残すために、




実を落としたり、葉を茂らしたり、




枝を伸ばしたり、いろんな活動をしているのがわかります。




人間は、植物とは違って動物です。




でも動物も自らの生命の維持と子孫を残すために毎日、




自分の意志でコントロールできる以外の活動を数えきれないほど




行っているのです。




私たちはその活動を意識することはほどんどできないといってもい




いくらいです。




例えば、心臓やその他の臓器も自分で動かそうとして動かしたり、




止めようとして止めたりはできないですね。




人は進化の過程で、




自分の意志でコントロールできない不随意筋(平滑筋)




(無意識でコントロールしてるともいえますが)と




自分の意志で動かすことのできる随意筋(横紋筋)




を発達させて自由に動けるようになり




人間の生命活動をこの地球の広範に広げることができたのです。




以前操体法の根本にすえられている考えの息食動想・環境を紹介し




ましたが、




その三番目におかれている「動(どう)」動くということも、




動物として進化繁栄していく中で、




人が自ら行えることとして獲得した能力でありますが




現代社会では、




人間はその能力を機械や電子機器に肩代わりしてもらうことができ




るようになり自ら動き能力を退化させているともいえます。




そのため僕の療術の中では、お客様の身体の動きを誘導して、




正しく動いていただくことで身体の痛みを和らげたり、




身体の動きをスムーズにして動きやすくなってきます。




僕は僕の療術をセッション、お稽古と紹介するのですが、




ただベッドに寝ていただいて、




受け身で一方的でみほぐしやマッサージを受けるのではなく、




お互いに協調して身体の動きを取り戻すという意味でのセッション




であり、忘れてしまった身体の動きを



「昔のこと、古(いにしえ)を考える=稽古(けいこ)」




思い出して取り戻していただく意味での



お稽古ということなのです。



そして、



操体法の




「自力自療」=「人は自らをなおせるように生まれついている」




ことと僕の理想の「相力想療」へと結びついてくるわけです。




さて、ちょっと話が大きくそれたようですが、




セッションの中で、たまに遊びを取り入れます。




施術ベットに座ってもらった状態で、




身体を右、左へひねっていただきます。




いわゆる振り返り、捻転(ねんてん)




身体をねじる動きをしてもらいます。




まずは、どちらが向きやすくてどちらが向きにくいのかを




確認します。




さらに、痛みがあるのであれば、どちらが強いのか?




どこら辺に痛みがあるのか?も確認していただきます。




できたら、痛いところは、まずお客様の手で触れて、




そして僕の手でも確認します。




ついでにひねった時に「どう感じるか?」も



コトバで表現してもらえたらとてもいいですね。





ひねる動きの確認が終わりました。




そうしたら、僕は、お客様の手を取ります。




僕の場合は直感に頼ることが多いですが、




まあ、利き手がいいかもしれないですね。




または、痛みがない方の手ですね。




そして手を取る時にちょっとコツがいるのですが、




相手の手首を自分の親指の第一関節の内側と人差し指の付け根で




軽く挟むようにして手を取るのです。




相手の手は、手刀にして立てた状態にしてもらって




それを水平方向ではなく、




鉛直方向に上下から挟む感じで挟みます。




「握る、つかむ」というよりは、




「とる、はさむ」という若干軽めな感じです。




例えて言えば、バーベキューなどでつかむトングで




手首を挟む感じといえばいいでしょうか。




これは自分の手で手首をつかむ練習をされるといいでしょう。




さて相手の手首をうまく取れたら




もう一度その状態で、




相手に身体をひねる動きをしていただきます。




右から左。




まずは、先ほどひねりにくかった方はどうでしょう?




ひねりやすくなってはないでしょうか?




逆にひねりやすかったほうはどうでしょうか?




もしかしたら、




もっと身体をひねられるようになるかもしれませんし、





人によっては逆にひねられる範囲が少なくなる方もいらっしゃるか




もしれません。




それは、左右のバランスをとれているという証拠でもあります。




痛みはどうでしょう?




痛みがなくなったり、和らいだりしてませんか?




人によっては、痛みの変化が少なくても




場所が移ってくる方もでてくるかもしれません。




こんな風に




ただ「手を取って動く」だけで




動きやすさや痛みなどに変化がでることを確認されるような遊び




そういう経験をほとんどの人が経験していません。




小さい頃には、無意識的には




夜寝ている間などは身体が自動的に動いて




調整してメンテナンスしているのですが、ほとんどの人は意識的に




そうしたことを経験していないんですね。




もちろん、僕でも人によっては、




うまくその動きを引き出してあげられないこともあるのですが、




その場合は、




手だけじゃなくて、足首だったり、顔だったり、首だったり




いろんなところを探してみます。




この遊びは要するに身体の各所に適当な圧を入れてあげると




身体の動きや痛みに変化がでるということを体験できるのです。




場所については、




僕はその方の身体の歪み(滞り)が大きいところを探して




主に関節ですが、(関節じゃなくても、手先足先や鼻や耳などでも




変化することもあります。)




関節の歪みをとるように、骨と骨が正しい位置で収まるように




圧をかけてあげると身体のエネルギーの流れに滞りが




なくなってきて変化がでるのだと僕は感じています。




ヒトは動く能力を獲得して進化してと書きましたが




実は、ヒトは「立つ」ことで




その能力を進化させたと言い換えることもでき、




さらには、人は立って、身体に重力を快適に通すことにより、




最適(最大能力を発揮できる)に動けるようになると




僕は感じています。



重力が身体に偏りなく抜けるような身体の姿勢(バランス)を



取っていると身体の細胞には、快適な「圧(重み)」が



かかるので、エネルギーが最適に供給されて細胞が賦活して、



生命活動を活発にするわけです。



今は、軽い布団が好まれますが、




今の方は知らないかもしれませんが、古い旅館などに行くとまだ



重くて厚い掛け布団を敷いてくれるところがありますね。




寝た状態で、上から「圧がかかる」と身体にエネルギーが入り再生




されるわけです。




今、お相撲をやっていますが、




ケガなど身体の不調のある力士はその部分を




テーピングでグルグルにまいて締めて「圧」をかけてますね。




まわしもそういう意味では「締めて」ますし、




よくぎっくり腰の方は、サポーターやベルトが必須ですね。これも




圧をかけてます。




他のスポーツでもテーピングは、




ケガの防止、保護、可動域の制限、痛みの緩和などの目的で




使われていますが、別の視点から見ると




「適切な圧をかけてエネルギーが入ることで修復される」という




見方もできると





僕は考えています。




こんな風に僕の療術は、




「遊び」から自分の身体の能力への気づきを促すというものです。




それなので、お稽古とお伝えしているわけです。




よくあるもみほぐしなどを期待されて




「先生、じゃあベッドに横になるからあとヨロシク」




みたいなことを期待されてお見えになる方はだいぶ少なくなってき




ましたが、そこのところをご理解いただいて来院いただけますこと




を心よりお待ちしております。





いつもお読みいただいて誠にありがとうございます。