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痛みを感じきる。(ちゃんと死んで生まれ変わる。)

痛みを感じきる。(ちゃんと死んで生まれ変わる。)



猫腰痛



こんばんは、



埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。



今日は五月晴れの5月なんですけどね。



春の花が早々に終わってしまってからは曇りがち



ぐずつきがちな関東地方です。



少し雨で冷えたりするので、



急な痛みでお見えになる方もいらっしゃいます。


痛み、痛いのみんな嫌ですよね。



僕は職業柄か自分の身体に痛いところを見つけると



「これで、肩の痛みがとれるかな?どこに悪さしてるのかな?」



なんて、腫れたり内出血しちゃうぐらい痛みを追い込んじゃうこと



もありますが、みなさんは真似しないでくださいね。


さてそのみなさんが嫌がる「痛み」ですね。



世の中には、



「痛みを(できるだけ)感じさせないで身体に変化を出す整体」



というようなものもあるようですが、



実は、僕はけっこうちゃんと痛みを感じさせてあげることで



身体に変化を出すことを大切にしていると



言ってもいいかもしれません。



「気持ちいい痛み」のようなもの



「痛気持ちいい=いたぎも」なんて言い方もしますね。



そうしたものを見つけていただけるような整体



ともいえるかもしれません。


もちろん痛みって、ほとんどの方にとって辛くて嫌なものですし、



痛みを感じ続けて長い間辛い想いをされてきた方などは



「痛いのは絶対嫌!」なんて



おっしゃられる方もいらっしゃいます。


(そうした方にはできるだけそれに応えるやり方もしますが)



そして、痛みの感じ方はお一人お一人で違って、



許容できる痛みの程度もまたお一人お一人まったく違います。



僕も、必要以上の痛みは、



ストレスになってかえって身体を固くこわばらせてしまって



身体に変化を出せなくなってしまうこともよくわかってますので、



そこら辺の塩梅をお客様とのコミュニケーションで確認しながら



最大限の結果を出すために



「痛みは悪者じゃない」



「痛みは福音(よき知らせ)」



「痛みは僕らを守ってくれている」



というような考えをお客様にわかっていただけるように



療術を進めていくのが、整体の醍醐味でもあると



最近は感じています。


では、みなさんが嫌がる「痛み」を



僕がなぜわざわざお客様に療術の中で感じさせるのか



(あくまでお客様が許される程度)



それは、



「痛みをしっかり感じることで、



 人間はなおるようにつくられている。」と



僕が約10年の経験で痛感させられたからです。



もちろん長年痛みに悩まされ、辛い思いをされてきた方にとっては



「痛みなんて無ければいいのに!」と言いたい気持ちは



僕もわからないないでもありません。



ガンや自己免疫疾患や様々な難病にも痛みはつきものですし



僕の父も口にはなかなか出さなかったですが、



食道がんの外科手術、抗がん剤、放射線治療での



痛みは僕には決して理解できない辛さや痛みを伴ったはずです。




それでも、僕が



『「必要な痛み」は人間にとって大事なものなんだ』



それによって『人間は救われているんだ』とお客様に伝えるのは、



僕の父はガンが再発して亡くなってしまいましたが、



やっぱり、



ちゃんと痛みを感じ切った方がよくなって



自分の人生を再び歩み始めるのをこれまでの療術の中でみさせてい



ただいたからでしょうか。



ちゃんと痛みを感じ切って、辛さを乗り越えて、



精神的には一度ちゃんと死ねたともいえるかもしれません。



そうするとちゃんと人間は生まれ変わって生きられるように



できているのだと思います。




小さい頃、道でころんで膝を擦りむいたり、



ナイフで誤って指をすこし切ってしまったりして



血が出たら、傷口を洗って、指で押さえて



絆創膏張って(誰かに貼ってもらって)一晩はズキズキ痛んで、



風呂入ったり、顔洗う時は水につけないようにして、



そうして二、三日するとかさぶたができて、絆創膏がとれて



それでも間違って触ってしまったり動かすととまたズキンと痛んで



顔をしかめて、一週間二週間経つとかさぶたが取れて傷が



あったかなかったかわからなくなるくらいになおります。


まあ、病気の痛みや僕の対象とする



ぎっくり腰や四十肩五十肩の痛みとは



単純に比較はできないかもしれませんが、



なおるまでの間どうでしょう?



きっと痛くってちゃんと動けなくて、痛みによって不便ですが、



それ以上その傷がひどくならないように、



その方は守られているんですね。



痛いとつらいですから



そう冷静に考えられる人はほとんどいませんが、



逆に



痛いのにもし動けてしまったら?



もし痛みがなかったら?



ところまで考えてみてください。



痛みの大切さに少し気がつけてくるかもしれません。



無痛症というこれも難病ですが、一度調べてみてください。



先天的に痛みや温冷感などの感覚を感じない病気です。


僕の施術の中でよくお客様にお聞きすることです。



『これまで湿布とか痛み止めの薬を常用してますか?』



人によっては



これまでの病傷歴を自慢されるように



「痛み止めはね、ボ〇タ〇ン



 シップはね。モー〇ステープ。



 頭痛生理痛の時はね。市販のね。セ〇ス。バ〇ァ〇ン・・・・



 あとサ〇ンパス、バ〇テリンなんかも使う。」



なんて教えてくれる方もいらっしゃいます。



また膝が痛くて



「先生、ヒアルロン酸をね。定期的に打ってますよ。



 それで痛くなくなるんですよ。



 それで、筋力が落ちるから歩けって言われてるから



 歩いてますよ。」



なんて方もよくいらっしゃいます。


まあ、僕みたいななんの資格もないただの整体師が言っても



どうもならないことも多々ですが、



『○○さん。



 痛いのは嫌だけど、それでさ痛みが取れてもさ。



 また痛くて辛くならない?



 それで身体触れるとどう?



 なんかどんどん身体固く、動かなくなってませんか?



 痛みはね。



 身体を守ってくれてるんだよ。



 痛みを取ってその時動けるようにしちゃうとさ



 痛みを感じないから動けちゃうじゃない?


 

 仕事また無理できちゃうし、やっちゃうんじゃない?


 

 じゃあ、それで痛んでいたところそれでなおってるとおもう?



 △△さん、痛みが消えて歩いてしまって膝の関節どう?


 

 腫れ(たまった膝の水)引いた? 


 

 曲がるようになった? 正座は前と比べてどう?


 

 O脚ひどくなってきてない?

 

 

 もし脚力が落ちる、筋肉落ちるのを防ぎたかったら


 

 自重トレーニング(片足立ち)でも十分キープできるよ。


 

 痛みをなくしただけで動いたら


 

 それで関節の歪みとれてるの? 関節なおってるの?


 

 もしかしたら関節を痛めてるともいえない?』



そんなことを一つ一つ丁寧に説明していきますが



なかなか伝わらないのが実情です。



そんな話が終わって



「先生それで、温湿布と冷湿布どっちがいいんだい?」



『・・・・・』



なんてこともまれじゃないんですね。


まあ、みんなよかれと思ってやってると思うことですから



批判してもどうしようもならないのは分かってますし



受け取る側(お客様)がコンビニエントな



「簡単に、即効で、安価でなおる」みたいな考えを持っている限り



ドラックストアに行けば、



そんな宣伝文句のアイテムたくさん売ってますしね。



やっぱり魅力的に訴求力があるようにCMで刷り込まれてますから



それに対抗していくって難しいですね。


それでもね。



ちゃんとお伝えして、一回の療術の中で



その方その方のお身体にあったことを紹介して



体験して変化を感じていただくとね。



その方自身が、自分の身体の生命力を再び感じてくださって



自分の身体心たましいを感じて信頼して再生する。



残念ながら考え方、療術の方法が合わなくて



お役に立てなかったり、



他の病で亡くなってしまう方もいらっしゃるのですが



ほんとに人が生きながらにして一度死んでしまって



「生まれ変わる」ってことを



その瞬間で見させていただいて一緒に感じられるのが楽しいから



僕は整体師やってるんだなと日々思うんです。



いつもお読みいただいてほんとにありがとうございます。