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お釈迦様は、「神通(奇跡)はいらない」と言ってる。答えを出すのは自分。


お釈迦様は、「神通(奇跡)はいらない」と言ってる。

答えを出すのは自分。


猫腰痛


こんばんは



埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。



梅雨独特の蒸し暑さがすごいですね。



特に雨が降る前のムシムシ感は



エアコンをかけてもちょっとしんどいです。



知らず知らずのうちに身体が冷えてしまうこともありますから



シャワーですますのではなく、湯船に浸かって身体を温めて



汗を出せる身体にしていきましょう。



水分の補給もお忘れなく。






「先生すごい! ほんと奇跡みたいね。」



そんな風にほめてくださるお客様がいらっしゃいます。



何十年も痛みや動きづらさに悩まされて、



どこに行っても何をやっても



変化がなかった方などはなおさらかもしれません。



痛みが少し減ったり、動きが少しよくなっただけでも



そう変化が感じられることがとてもうれしいのでしょう。



それが「奇跡」という表現になって出てくるのかもしれません。






まあ、ほめていただいているのですから、



ホントはありがたくそのお言葉を頂戴しておけば



いいのかもしれません。



この仕事はたぶん何年やっても、



たとえ多くの資格や免状などを有していたとしても



結果(痛みや動きづらさなどが変化する)が出なければ



「あーあそこねー。全然だめだよ。



 上手いこと言ってるけどたいしたことないよ。」



どこで何を言われてもそれを甘んじて受け入れなければならない



と思ってます。



(だってうちに来るお客様のほとんどが他の整形外科、



整骨院さんなどのことをかなりボロクソに言いますから・・・・・)






でもね。僕かなり変わり者なんですね。(笑)



たまにこんなこと言います。




『○○さん、ほめてくれてありがとうね。



でもね、あのお釈迦様は「神通(奇跡)は必要ない



と説いてるみたいなんだよ。』



「・・・・・・」



たいてお客様はちょっとポカンとしてます。



『神通って、奇跡みたいなことね。



 まあ、今日痛みが和らいで


 

 ○○さんはそれを奇跡みたいって感じたんだよね。



 それは、ずーっとずっーと痛くて



 どこ行っても何しても変わらなくて辛かったから



 それが和らいで感じられて本当にうれしくて感じたんだよね。



 自分でもこれまで誰もできなかったのに、



 僕にはそれができたから、それで「すごい!奇跡みたい」って



 思ってくれたのね。



 でもさ、今日やり方を○○さんにもお伝えしたら



 もっとよくなるような感じがしたよね。



 それが操体法でいう「自力自療」なんだけど。



 「自分の身体は自分で治せる」ようにできているのが



 少しは感じられたでしょ?』



「はい、今日教えられたことをうちでもやってみようと



 思いました。」






『おーすごいね。



 自分でやってみようと思えただけでもたいしたもんだね。



 でも、今日○○さんにお伝えしたことを



 僕にしかできないことだったらどうする?』





「当然、先生しかできないんだし、



 私はそれを「奇跡だ、すごい!」と思ってるし



 また来ちゃいますね。」





『そうそう。僕にとってはありがたいんだよね。



 来てくれて、○○さんは「奇跡だ、すごい!」ってほめてくれて



 お金もいただけちゃう(笑)



 さらに、もうちょっとなんか気がつかない?』




「うーん。そうですね。



 先生のところに来れば魔法のような奇跡があるし



「また壊したら(痛くなったら)先生のとこにくればいいかー」



 みたいになって、



 自分の身体を大切に使おうとは思わなくなるかなー」




『おー、○○さんはほんとにすごいね。



 そう。○○さんは身体を壊す人。



 そして僕は○○さんを治せる奇跡の人。



 みたいな役割というか依存関係がいつの間にか



 出来上がってきているように感じない?』




「そうですね。



 結局自分(自分の身体と心)を信じるよりも



 先生の奇跡を頼るようになってしまうかもしれないですね。」







こんな問答をしていくうちに段々



お客様は今までどうして痛みや動きづらさから



抜け出せなかったのか気がつき始めます。



誰かが治してくれるだろうという依頼心、依存心に



陥っていた自分。



誰も自分を治してくれないと他人を責めてばかりいた自分。



もう治らないと自分の身体を見捨てていた自分。



身体を痛めつけてたのは自分。



身体を大切にしていなかったのは自分。



そんなことに気がつけず、



「奇跡」がどこかにないのかとさまよい続けて



たまたまそんな奇跡みたいなこと(奇跡じゃないですよ。)を



感じた時が一番大切です。







「あーやっぱり信じて来てみてやってよかったー、



 答えはここにあったー。」にして、



僕を答えをくれる人みたいに、



また自分の外に答えを求める自分に戻ってはいけません。



せっかく、最後にダメ元と思って「自分を信じて」



うちに来てくださって、



そうして変化がでたのですから。



これから先は、



自分を信じて自分で答えを出していく道を進んでいただきたいと



いつも僕は思っています。



だからほめていただくお客様には申し訳ないんですけど、



ほんとはほめていただくのってうれしいいんですよ。



でもね。お釈迦様を引き合いに出させていただいて、



「奇跡はいらない」って説明させていただくようにしています。



「先生ばかね。黙ってればずっと来てくれるのにー」



と常連さんに叱られることも多々ありますが。






それでも、ありがたいことに、



定期的にセルフメンテナンスを覚えようと通ってくださる常連さん



が増えてきましたし。



中には、5年ぶりくらいに



「先生また痛くなっちゃったー。助けてー。」なんて、



こんなあまのじゃくな整体師を頼ってくださるお客様も来てくださ



ってほんとうれしいです。



いつもお読みいただいてありがとうございます。