• 記事検索

  • 更新メール通知
  • このブログの更新通知をメールで受け取ることができます。
  • New Photo
  • 220822_sunflowersakura petal
RSS

痛みを取って喜んでるようじゃまだまだ? なおさないし、なおせない。


痛みを取って喜んでるようじゃまだまだ?


なおさないし、なおせない。


猫腰痛


こんばんは



埼玉県草加市稲荷の和久屋おひさま整体院です。





冬が立ったのに暑い日だったり、





一転雨が降ったり、





11月にしては暖かいですかね。





関東地方も木々が紅葉しています。





秋が深まりそろそろ本格的な寒さも





近く冷えに注意が必要です。




身体を温める食べ物を食べましょう。






寒くなったからか




なぜか重症の方が続きます。




最近はあんまりないのですが、




久しぶりに




『あーこりゃ、無理かな。』




そんなことを療術中に思っている




自分に気がついて




まあそう思ったら結果はでないですね。




かと言って




『もう一回来ていただいたら』




みたいな




身体が変わる保証もないのに




リピートをお願いしたり




『そのままにしてはいけません。』と




お客様の側に来院を強いることに




違和感を覚えるので、




正直に




『あんまりお役に立てなくてすみません。』





『また気が向いたらご利用ください。』





敗戦宣言みたいなものですね。




まあ、お客様の側も




ある程度予想していたことなのでしょうか。




「いやいやありがとうね。」と




お帰りになられました。






『痛みをとってはいけない。』




『直してはいけない。』




『自分を役立たせない。』




まあ恰好つけていても




痛みが取りようにも取れないのですから。




言い訳もない。




でもね。




本当に必要な痛みは




すぐには取れないんですね。




なぜかって言うと




その人の身体がどうしても必要だから




身体自身を守るために出している




なおるときの痛みはとれないんです。




すみません。




やっぱり言い訳です。(笑)







でもこういうときは




僕は悪者役です。




「なんだ、何にも変わらないじゃないか!」




「やぶだな、へぼだな」




「施術代返せ!」




お客様は一言も言ってないんですが、




知らぬ間に




自分で自分のことを責めていたりします。




『それでいいんだ役立たずでいこう!』




もう一度気持ちを新たにします。






それでもね。




お客様も自分で答えを出してるんですね。




「去年坐骨神経痛と言われたんだけど




 変わらないから行くのやめて



 なんとなく痛みがなくなったら、




 今度は反対が痛くなって、




 昨日飲みに行って



 

 帰り途中で歩けなくなって、




 家でベッドから立とうとして




 急に立てなくなっちゃったんだ」





「人から頼まれると仕事断れなくてね」





「中学生の頃、膝ひどく痛めたんだよ」





「30代はぎっくり腰でひと月ほど大変だった」




「バイクで足ひかれたことある」





「車に事故で追突されたなー」





「階段から落ちて、手首突いて腕逆になった」





「でも病院通わないでなんとかなってた」





「前は、腕も後ろに組めたんだけど」





「今日もひと眠りしたらこれから夜勤なんだ」





「僕、人の二、三倍働いていると思うよ」





「バイトやパートじゃできない仕事なんだ」






『いや、そりゃね。痛いよね』




『なおってないから、休まないと』




心の中でそう思う気持ちはあるんですが、




ご本人は休めないと言ってます。




痛みが取れればまた、仕事をするでしょう。




いや、痛みが取れなくても




今日も仕事に行くと




言われてます。




『それで人に信頼されて生かされているのですね。』




僕はそう言うのがやっとでしたが、




お客様は、




なんか褒められたと思ったのか




うれしそうです。




「もう、孫が三人いるんですよ」





「今は、母と暮らしています。




 事業を起こしたばかりなので




 ちょっとこの二年立ち遅れましたが




 ようやく軌道にのってきて




 もう一つの仕事も




 来年から少しづつ減らしていこうと




 話していたところなんです。」







まあ、痛いくらい我慢すれば




湿布はれば、薬のめば、




試に整体一回受けてみようか。




いままで大丈夫だったから




そのうちなんとかなるはず。




そんな感覚でいて、




腕が動かなくなったり




手が握れなくなったり、




しびれが取れなくなったり




そんな方もたくさんみてきました。





言い方は悪いけど




すっと死ねたらいいんです。




しまいに




病気になって




歩けなくなったり




寝たきりになってしまったり




そうなると大変です。




年老いた親はどうでしょう。




お孫さんを育ててるお子さんは?




自分が人の二、三倍働いたお金なんて




すぐに底をついてしまいます。




お金だけじゃなくて家族中の




肉体的、精神的な負担は相当です。




もちろん仕事も大切です。




無理するタイミングもあるでしょう。




でも身体は一つしかありません。




自分の身体で誰に迷惑もかけて




生きているわけでもないです。




でも、その当たり前を失ったとき




だれかの面倒、世話になるときに




はじめてその当たり前のありがたさに




多くの方が気がつくことになります。






だからと言って前にも書きましたが




『一生歩けなくなりますよ。』




『もとに戻らなくなりますよ。』




僕は脅すことはしたくないんですね。




なかなか取れない痛みや病は




本人が何か気づきや学びを得ないと




なくならないようです。




逆にその境地に至ると




痛みや病に感謝の気持ちが湧いてきたり




する方もいらっしゃいます。




まあなかなかそう思えないですね。




痛いし、辛いのみんな嫌ですから。




僕はちょっと変態ですから




そうなのかもしれないですが、




『人は変えられないな』




『自分で気がつくまでは無理かな』




そんな気持ちで




車に手で脚をかかえて乗り込むお客さまを




お送りしました。






先日女優の草笛光子さんが




TV番組に出ているのを見ました。




身体を大切に扱っていらっしゃることを




お話になってましたが、




朝布団の中で目覚めてから起きるまで




いろいろやってらっしゃるルーティンがあるようで




「全部お伝えしましょうか?」と




お話になって指先から手足と触れたり、




動かしたりしてからすべては




伝えきれてませんでしたが、




『あーやっぱりやってる方はやってるなー』




『上には上がいらっしゃるなー』





『結局、誰かじゃなくて、自分なんだなー』





自分の身体のお手入れを





改めて見直そうと思いました。




『自分って素晴らしいもんだ』





そう思えないでいる人が多い中で




僕はこの仕事で




どうそれに気がついていただくか





どうしたら思い出していただけるかを





自分の療術を通して伝えたいということ





そして自分が




『身体をなおしてあげたい』





『痛みを取ってさしあげたい』





そんな気持ちを本当に忘れられた時が





仕事ができたということなのかなと





自己矛盾しているようですが、





今そう感じています。





いつもお読みいただいて





ありがとうございます。